2011.12 東京都 自殺防止のための電話相談技能研修のご案内 2012年1-3月

参加登録制
定員30名
参加費不要

電話相談員として働きたい方たちへ

東京都では、自殺防止対策の一環として、電話相談窓口「自殺相談ダイヤル~こころといのちのほっとライン~」を平成22年4月から開設しています。
この電話相談に従事する相談員(非常勤)を育成するための研修を下記のように行います。
この研修を受講できるのは、平成24(2012)年度から電話相談員(非常勤)として働きたいと考えておられる方です。
意欲溢れる方々のご応募をお待ちしておりますので、ぜひ参加をご検討ください。
なお、受講された方全員が相談員として採用されるわけではありません。

定員を超える応募があった場合には、2012(平成24)年度に相談員(非常勤)として働くことが可能な方を優先させていただきます。

お申し込みは締め切らせていただきました。

研修内容

◎ 修了証の発行

必須項目を含む8単位以上を受講した方には、修了証を発行します。

  • 基礎知識習得のための講義
  • グループによるロールプレイ
  • 相談現場における陪席及び実務体験

※ 詳しくは下記 研修日程 をご覧ください。

研修日程

研修内容 研修テーマ 各論テーマ/備考 日時・場所

I. 基礎知識習得の
ための講義

各1単位
すべて必修

①自殺企図者の保護と
社会復帰支援、
救急救命センターの支援

開 講 式
羽藤 邦利

1/28(土)

全理連ビル 9F

14:00~14:15
自殺企図者の保護と社会復帰支援
藤藪 庸一
14:15~15:35
救命救急センターにおける
自殺未遂者への支援
川島 義高
15:45~17:20
質疑応答
17:30~17:45
シェアリング(お弁当つき)
内藤 武 荒井 澄子
國吉 淨子 西村 由紀
18:00~19:30

②自殺の現状、
自殺リスクの高い精神疾患
を持つ人への対応

日本の自殺の現状と
自殺リスクアセスメント
松本 俊彦

1/29(日)

全理連ビル 9F

13:30~15:00
自殺の現場から自殺企図者への
対応と支援を考える
山田 素朋子
15:15~16:50
統合失調症、
うつを持つ人への対応
羽藤 邦利
17:00~18:35
質疑応答
18:45~19:00

③セクシャルマイノリティ、
高齢者と介護、生活保護、
法制度など

セクシュアルマイノリティの
自殺リスクと健康問題
日高 庸晴

2/5(日)

全理連ビル 9F

13:30~14:45
高齢者の支援と介護保険制度
服部 万里子
14:55~16:20
生活保護等の生活支援制度
五十嵐 正仁
16:30~17:40
法的な対応が必要な事例検討
橋場 隆志
17:50~18:40
質疑応答
18:50~19:00

II. グループ
ロールプレイ

各1単位
すべて必修

①希死念慮のある相談の聞き方
(講義とロールプレイ)

西原 由記子

2/19(日)

代々木研修室 4F

13:30~18:00

②他機関へ繋ぐ
(ケース検討とロールプレイ)

荒井 澄子 國吉 淨子

2/26(日)

代々木研修室 4F

13:30~18:00

③相談を受けとめる
(ロールプレイとグループ)

飯島 睦子 内藤 武

※閉講式を併せて実施

3/20(火・祝)

代々木研修室 4F

13:30~18:30

III. 現場研修

各1単位

①は必修、
②~⑤は一つ以上
を選択

①東京夜間こころの電話相談

電話相談の概要・相談の陪席

荒井 澄子 梅澤 ぬゑ
会田 敏子 西村 由紀

※全8回中、いずれか1日に参加

2/3(金), 2/8(水), 2/15(水),
2/17(金), 2/20(月), 2/25(土),
2/27(月), 2/29(水)

相談室

18:00 ~ 21:00

②東京自殺相談ダイヤル

電話相談の概要・相談の陪席

西村 由紀 國吉 淨子

※全5回中、いずれか1日に参加

2/14(火), 2/21(火), 2/28(火),
3/6(火), 3/13(火)

相談室

14:30~17:30

③自殺防止センター

電話相談の概要・相談の陪席

西原 由記子 スタッフ
(付添:西村・國吉)

※全5回中、いずれか1日に参加

2/14(火), 2/21(火), 2/28(火),
3/6(火), 3/13(火)

相談室

18:00~21:00

④多摩在宅支援センター円・元
(訪問看護ステーション)

訪問看護ステーションの概要
訪問の同行

寺田 悦子 スタッフ
(付添:西村・國吉)

※全3回中、いずれか1日に参加

3/2(金), 3/8(木), 3/14(水)

ステーションおよび
訪問対象者宅
(立川または八王子)

9:00~15:00

⑤首都圏ホームレス支援の現場

NPO法人 自立生活サポート
センター・もやい の見学

付添:西村 由紀 國吉 淨子

3/17(土)
(新宿区内もやい施設)

13:00~16:30

※現場研修の研修場所については、1/28に資料を配布いたします。

講師・団体紹介(50音順)

会田 敏子 (あいだ としこ)

元多摩総合精神保健福祉センター/東京都の保健所などで保健師として38年間勤務。母子・成人・精神保健などの地域保健活動を実践。とくに精神保健に関しては、地域の対応困難事例を専門に担当する精神専任保健師として活動。夜間電話相談はその活動の一部。

荒井 澄子 (あらい すみこ)

元南多摩保健所/メンタルケア協議会理事/東京都に39年間勤務。検診機関保健師(がん検診センター)、職域保健師(衛生局, 総務局)、福祉保健局本庁(精神保健福祉課)、地域保健師(3 つの保健所) など

飯島 睦子 (いいじま むつこ)

東京いのちの電話 研修委員/立教大学学生相談所非常勤カウンセラー

五十嵐 正仁 (いがらし まさひと)

西東京市福祉部生活福祉課主幹/昭和55年に田無市役所に入職し、福祉事務所に経理担当として配属されて以来、生活保護のケースワーカー16年、生活保護の査察指導員を4年を経て、現在は福祉部主幹として生活保護の業務に携わっている。

梅澤 ぬゑ (うめざわ ぬゑ)

元都立多摩東村山保健所/東京都保健所38年間勤務。母子保健や成人保健活動を経て、地域の対応困難事例を専門に担当する精神専任保健師として活動。夜間電話相談はその活動の一部。

川島 義高 (かわしま よしたか)

日本医科大学 精神医学教室 臨床心理士/H16年 明治学院大学文学部心理学科卒。H18年 明治学院大学大学院心理学研究科修士課程修了。同年 国立精神・神経医療研究センター内 精神神経科学振興財団 「自殺対策のための戦略研究」に従事し,日本医科大学精神医学教室に在籍しながら同研究を遂行中。専門領域は,臨床心理学,リエゾン精神医学,思春期の自殺未遂者支援,認知行動療法 。主な論文H22「臨床精神医学 思春期の自殺 -救命センターでの取り組みー」など。

國吉 淨子 (くによし きよこ)

元東京都立中部総合精神保健福祉センター/メンタルケア協議会理事/S52 ~東京都勤務。松沢病院。多摩総合、中部総合精神保健福祉センターなど。

寺田 悦子 (てらだ えつこ)

NPO法人多摩在宅支援センター円(えん) 理事長/当法人は居宅介護サービス事業、共同生活援助事業、相談支援事業など「在宅での支援を必要とする高齢者・障がい者・傷病者等がその人らしい豊かで多様な生活ができるよう応援する」を理念に掲げ、多摩地域で各種事業を展開している。特に、精神障がい者へのニーズに応えているのが当法人の特徴である。居宅介護サービスとしては訪問看護ステーション円、訪問看護ステーション元(げん)。共同生活援助事業にはグループホーム櫻の杜ハウス、グループホームくぬぎの杜がある。相談支援事業には地域活動支援センター連(れん) がある。

内藤 武 (ないとう たけし)

埼玉いのちの電話研修委員/メンタルケア協議会理事/元立教大学学生相談室インテーカー

西原 由記子 (にしはら ゆきこ)

NPO国際ビフレンダーズ日本支部/東京自殺防止センター創設者・理事/大阪でいのちの電話5年、大阪自殺防止センター20年、東京13年目を迎えて自殺防止活動をしているボランティア団体の創設者・理事。傾聴し、自殺にまで追い込まれる人に寄り添うことを大切にしています。

西村 由紀 (にしむら ゆき)

メンタルケア協議会理事/東京都精神科救急情報センター、東京夜間こころの電話相談、東京自殺相談ダイヤルの立ち上げと運営に携わる。精神保健福祉士。

橋場 隆志 (はしば たかし)

橋場隆志法律事務所/東京弁護士会高齢者・障害者の権利に関する特別委員会委員、東京弁護士会高齢者障害者支援センター「オアシス」相談員/高齢者虐待防止部会会員/高齢者虐待防止学会評議員/ NPO法人日本高齢者虐待防止センター理事

服部 万里子 (はっとり まりこ)

立教大学コミュニティ福祉学部福祉学科教授/服部メディカル研究所 所長/S60大阪府立千里看護学院を卒業。S64服部メディカル研究所設立。H11渋谷介護サポートセンター設立。H12城西国際大学福祉総合学部福祉経営学科教授。H13産能大学大学院・経営情報学専攻科卒業、MBA取得。H19立教大学コミュニティ福祉学部福祉学科教授(学科長)。

羽藤 邦利 (はとう くにとし)

特定非営利活動法人メンタルケア協議会理事長/日本精神衛生会理事/S42年 京大医学部卒/富士病院、東京都立松沢病院を経て、S58年 代々木の森診療所開設。H2年1月より代々木の森診療所 院長。専門:臨床精神医学一般。

日高 庸晴 (ひだか やすはる)

宝塚大学看護学部准教授/筑波大学大学院修士課程修了。カリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部エイズ予防研究センターに研究員として勤務、有色人種のための健康プロジェクトに参画。帰国後、京都大学大学院医学研究科で博士号(社会健康医学)取得。また、財団法人エイズ予防財団リサーチレジデントとして先進諸外国におけるエイズ発生動向や予防対策に関する研究、財団法人エイズ予防財団流動研究員として「エイズ予防のための戦略研究」に従事。関西看護医療大学看護学部講師を経て、現職。厚生労働省エイズ動向委員会委員など。

藤藪 庸一 (ふじやぶ よういち)

NPO白浜レスキューネットワーク理事長/自殺企図者の救済(電話相談、面談、保護)、生活自立支援、自殺予防策など多岐にわたる活動を行う。自殺企図者の救済は、ほとんどが電話から始まり、相談電話件数は年間1000件以上、保護件数も年間30件を超える。保護した方々と共同生活を通して問題解決(自己破産や就職活動、心身の回復)と自立を支援。また、人が自殺に至らない社会づくり、人づくりを目指し、様々なボランティア活動にも積極的に参加。

松本 俊彦 (まつもと としひこ)

独)国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 自殺予防総合対策センター副センター長/薬物依存研究部 診断治療開発研究室長/佐賀医科大学医学部卒業後、神奈川県立精神医療センター、横浜市立大学医学部附属病院精神科、国立精神・神経センター精神保健研究所司法精神医学研究部などを経て、H19より同研究所自殺予防総合対策センター自殺実態分析室長、H20より薬物依存研究部室長を併任、H22より現職。日本アルコール精神医学会理事、日本青年期精神療法学会理事など。

特定非営利活動法人 自立生活サポートセンター・もやい

自立をめざす生活困窮者の新たな生活の再出発を支援する団体。詳しくは http://www.moyai.net/

山田 素朋子 (やまだ すほこ)

横浜市立大学医学部精神医学教室・特任助手/H10年日本女子大学社会福祉学科卒業。精神科病院にてソーシャルワーカーとして勤務。H18年より、横浜市立大学精神医学教室共同研究員として、救命救急センターにて、自殺未遂者への再企図予防活動に従事。

研修のお申込み

お申し込みは締め切らせていただきました。

会場案内図(全理連ビル + 代々木研修室)

会場案内図(全理連ビル + 代々木研修室)

研修会場ご案内

講義とグループワークは下記のいずれかで実施します

全理連ビル 9F (講義)

東京都渋谷区代々木1-36-4

■ JR代々木駅 北口または都営大江戸線代々木駅A3出口より
  徒歩0分(北口駅前)

代々木研修室 4F 大会議室 (グループワーク)

東京都渋谷区代々木1-29-5 教会ビル

■ JR代々木駅 西口または都営大江戸線代々木駅A2出口より
  徒歩0分(西口駅前交差点)

主催

東京都福祉保健局保健政策部
特定非営利活動法人 メンタルケア協議会

▼ お問い合わせ

特定非営利活動法人 メンタルケア協議会
所在地:〒151-0053 渋谷区代々木1-55-14-403
TEL:03(5333)6446   FAX : 03 (5333) 6445