2015.12 東京都 自殺防止のための電話相談技能研修のご案内 2016年1-3月

参加登録制
定員30名
参加費不要

電話相談員として働きたい方たちへ

東京都では、自殺防止対策の一環として、電話相談窓口「自殺相談ダイヤル~こころといのちのほっとライン~」を平成22年4月から開設しています。
この電話相談に従事する相談員(非常勤)を育成するための研修を下記のように行います。
この研修を受講できるのは、平成28(2016)年度から電話相談員(非常勤)として働きたいと考えておられる方です。
意欲溢れる方々のご応募をお待ちしておりますので、ぜひ参加をご検討ください。
なお、受講された方全員が相談員として採用されるわけではありません。

お申し込み希望の方はお問い合わせ下さい。

研修内容

◎ 修了証の発行

必須項目を含む8単位以上を受講した方には、修了証を発行します。

  • 基礎知識習得のための講義
  • グループによるロールプレイ
  • 相談現場における陪席及び実務体験

※ 詳しくは下記 研修日程 をご覧ください。

研修日程

I. 基礎知識習得の
ための講義

各1単位
すべて必修

1/30(土) 13:30~19:00

① 自殺防止活動の現場から~若者の取り組み~

東京興産本社ビル 7F

13:30~13:40
開講式・今後の研修についてのお知らせ
羽藤 邦利
13:40~14:50
15:00~16:30
講義1 若者同士の支えあい活動と、支えのためのワーク
石井 綾華
16:45~17:00
 質疑応答
17:00~18:30
講義2 若者の声を聴いて見えてきたこと
橘 ジュン
18:45~19:00
 質疑応答

1/31(日) 13:30~19:00

② 日本人の"死"を考える/グリーフケア

東京興産本社ビル 7F

13:30~15:30
講義1 慈悲の傾聴に学ぶ―日本人の死生観の哲学から
田畑 邦治
15:45~16:00
 質疑応答
16:00~18:00
がん医療におけるグリーフケアの臨床から
広瀬 寛子
18:15~18:30
 質疑応答
18:30~19:00
ディスカッション
田畑 邦治 広瀬 寛子

2/7(日) 13:30~19:00

③ 支援に必要な薬の知識/過量服薬等への対応の実際』

東京興産本社ビル 7F

13:30~15:00
講義1 向精神薬の基礎知識
稲垣 中
15:15~15:25
 質疑応答
15:25~16:55
講義2 相談場面で気をつけたい薬のこと
大下 隆司
17:10~17:20
 質疑応答
17:20~18:50
講義3 過量服用等の自殺企図への対応の実際
矢野 正雄
18:50~19:00
 質疑応答

II. グループ
ロールプレイ

各1単位
すべて必修

2/14(日) 13:30~18:00

① 自殺の相談対応(模擬事例検討とロールプレイ)

森川 すいめい
大下 隆司
西村 由紀

TKP新宿カンファレンスセンターカンファレンスルーム6B

2/28(日)  3/19(土) 13:30~18:00

② 他機関へ繋ぐ(ケース検討とロールプレイ)

國吉 淨子
荒井 澄子
西村 由紀

東京興産本社ビル 7F

※ 2/28, 3/19 のどちらか一日に参加

3/21(月・祝)  3/27(日) 13:30~18:00

③ 相談を受けとめる(ロールプレイとグループ)

末松 渉
内藤 武
西村 由紀

東京興産本社ビル 7F

※ 3/21, 3/27 のどちらか一日に参加

18:00~18:30 閉講式 羽藤 邦利

III. 現場研修

各1単位

①は必修、
②~④は一つ以上
を選択

2/ 6(土), 2/11(木・祝), 2/15(月), 2/17(水), 2/23(火), 2/26(金)
18:00~21:00

① 東京夜間こころの電話相談

電話相談対応の基本(レクチャー)/ 相談の陪席

荒井 澄子
國吉 淨子
西村 由紀

相談室

※ いずれか1日に参加。

2/29(月), 3/ 4(金), 3/ 8(火), 3/12(土)
18:00~21:00

② 東京都精神科救急医療情報センター

センター業務の説明、相談の陪席、
 精神科救急対応の基本(レクチャー)


西村・永島

相談室

※ いずれか1日に参加。

2/23(火), 2/25(木), 3/14(月), 3/18(金)
9:00~15:00

③ 多摩在宅支援センター円・元
 (訪問看護ステーション)

訪問看護の実態について(レクチャー)
訪問の同行

寺田 悦子 スタッフ

ステーションおよび訪問対象者宅(立川または八王子)

※ いずれか1日に参加。

3/ 1(火), 3/ 2(水), 3/ 9(水), 3/11(金), 3/16(水), 3/17(木)
水曜日 13:00 - 15:30 / 他 10:00 - 12:00

④ 東京ダルク

ダルクの活動について(レクチャー)
自助グループミーティングへの参加

幸田 実

東京ダルク

※ いずれか1日に参加。 ※ タバコの煙が苦手な方はご遠慮ください。

3月下旬(全4回)
13:00~18:00

⑤ 自殺相談ダイヤル

(次年度採用予定の方のみ)

西村 由紀

相談室

※現場研修の研修場所については、1/30に資料を配布いたします。

講師・団体紹介(50音順)

荒井 澄子 (あらい・すみこ)

メンタルケア協議会理事/元南多摩保健所/東京都に39年間勤務。検診機関保健師(がん検診センター)、職域保健師(衛生局, 総務局)、福祉保健局本庁(精神保健福祉課)、地域保健師(3つの保健所) など。

石井 綾華 (いしい・あやか)

NPO法人Light Ring. 代表理事/大正大学人間学部人間福祉学科卒業。在学時に任意団体こころの病予防プロジェクトa.light(アライト)を設立、現在a.lightを法人化したNPO法人Light Ring.の代表理事を勤める。

稲垣 中 (いながき・あたる)

メンタルケア協議会理事/青山学院大学国際政治経済学部 教授/1992 年慶應義塾大学医学部卒業。山梨県立北病院医師,慶應義塾大学医学部精神神経科学教室助手、慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科特任准教授などを経て、2013 年 9 月より現職。博士(医学)。

大下 隆司 (おおしも・たかし)

メンタルケア協議会理事/代々木の森診療所院長/神戸国際大学保健センター特命教授/神戸大学医学部卒業。社会人経験後、医学部に入りなおし、精神科医となる。神戸大学病院、都立墨東病院、明石土山病院、東京女子医科大学病院に勤務。H24 年4 月より代々木の森診療所院長。

幸田 実 (こうだ・みのる)

東京ダルク・ダルクホーム施設長/ダルクは薬物依存症者に共同生活の場を提供し、薬物を使わない生き方のプログラムを実践することによって、回復を支援する。回復していくための場、時間、回復者モデルを提供し、ナルコティクス アノニマス(NA)の12ステップに基づいたプログラムによって新しい生き方の方向付けをし、各地の自助グループにつなげていく。

國吉 淨子 (くによし・きよこ)

メンタルケア協議会理事/元都立中部総合精神保健福祉センター/S52 ~東京都勤務。松沢病院。多摩総合、中部総合精神保健福祉センターなど。

末松 渉 (すえまつ・わたる)

東京いのちの電話研修委員長/東京都スクールカウンセラー/国際交流分析協会公認交流分析家・準教授資格(心理療法部門)/清泉女子大学非常勤講師/臨床心理士。一般企業勤務後、東京都立高校教諭、東京いのちの電話で訓練ディレクター・事務局長として活動後、大学教員(専門分野:臨床心理学、コミュニティ心理学、心理療法)。現在は、私設研究所を開いて、心理面接、地域社会支援活動団体のスーパーバイザー・アドバイザー、地域社会支援(精神障害者の社会復帰プログラム)などに関わっている。

橘 ジュン (たちばな・じゅん)

NPO BONDプロジェクト代表/アウトロー的な生き方をする10代の少女たちの取材、ビデオ、レポーターやルポ執筆の活動を行っており、これまで少女たちを中心に3,000人以上に声をかけ、聞いて、伝えつづけてきた。2009年NPO法人BONDプロジェクトを設立。

田畑 邦治 (たばた・くにはる)

白百合女子大学 文学部 宗教学教授/NPO生と死を考える会理事長/上智大学大学院文学研究科哲学専攻修士課程修了。上智大学中世思想研究所職員、聖母女子短期大学助教授、同大学教授を経て、2000年より現職。日本の思想におけるキリスト教理解などをテーマにした研究のほか、近年は「日本人の死生観」を考えることで、その生と死が持つ意味を見つめ直す試みを行っている。

寺田 悦子 (てらだ・えつこ)

NPO法人多摩在宅支援センター円(えん) 理事長/当法人は居宅介護サービス事業、共同生活援助事業、相談支援事業など「在宅での支援を必要とする高齢者・障がい者・傷病者等がその人らしい豊かで多様な生活ができるよう応援する」を理念に掲げ、多摩地域で各種事業を展開している。特に、精神障がい者へのニーズに応えているのが特徴である。居宅介護サービスとしては訪問看護ステーション円、訪問看護ステーション元(げん)。共同生活援助事業にはグループホーム櫻の杜ハウス、グループホームくぬぎの杜がある。相談支援事業には地域活動支援センター連(れん) がある。

内藤 武 (ないとう・たけし)

メンタルケア協議会理事/元立教大学学生相談所インテーカー/順天堂大学医学部卒業。精神科医として家族療法を中心に実践を重ね、1989 年東京・本郷に中村心理療法研究室を開設、現在に至る。現在日本家族研究・家族療法学会副会長、アジア家族療法アカデミーフェロー、米国家族療法アカデミー正会員。

永島 章子 (ながしま・あきこ)

メンタルケア協議会電話相談員

西村 由紀 (にしむら・ゆき)

メンタルケア協議会理事/東京都精神科救急情報センター、東京夜間こころの電話相談、東京自殺相談ダイヤルの立ち上げと運営に携わる。精神保健福祉士。

羽藤 邦利 (はとう・くにとし)

メンタルケア協議会理事長/S42 京大医学部卒。富士病院、東京都立松沢病院を経て、S58 代々木の森診療所開設。H2年1月より代々木の森診療所院長。H24年4月より同診療所理事長。専門:臨床精神医学一般。

広瀬 寛子(ひろせ・ひろこ)

戸田中央総合病院看護カウンセリング室ナース・カウンセラー/千葉大学看護学部卒業後、石川県立中央病院勤務を経て千葉大学大学院看護学研究科、東京大学大学院・医学系研究科を修了( 保健学博士)。東京大学医学部保健学科・看護学教室助手、東京都精神医学総合研究所医療看護研究部門主任研究員を経て、戸田中央総合病院看護カウンセリング室ナース・カウンセラーとして、現在に至る。

森川 すいめい (もりかわ・すいめい)

メンタルケア協議会理事/認定NPO法人世界の医療団理事/みどりの杜クリニック院長/NPO法人認知症サポートセンター・ねりま副理事/NPO法人TENOHASI理事/一般社団法人つくろい東京ファンド理事/精神科医師。鍼灸師。1995年より非営利組織活動に従事。クリニックでは主に老年期の精神科・内科の往診と外来診療を行う。著書にホームレス状態の人の援助について書いた「漂流老人ホームレス社会(朝日文庫,2015)」。

研修のお申込み

定員30名、書類選考とさせていただきます。
下記より所定の 参加申込書 および 履歴書 をダウンロードし、必要事項ご記入の上、 FAX. 03-5333-6445 または 郵送 (送付先はPDF参照) でお送りください。 参加申込書の選択欄(参加可能日など)は必ずご記入ください。

定員(30名)を超える応募があった場合には、2015年度に相談員として働くことが可能な方を優先させていただきます。

※お申し込み受け付け後、選考の上、受講票を1月26日までにメール(またはFAX)にてお送りいたします。

※なお、メンタルケア協議会非常勤相談員の採用には、別途選考がございます。

会場案内図

東京興産本社ビル

研修会場ご案内

講義とグループワークは下記のいずれかで実施します

東京興産本社ビル 7F会議室(代々木)

東京都渋谷区代々木1-60-11

■JR 代々木駅 北 口/ 大江戸線 代々木駅A3出口より徒歩2分
(1Fがベーカリー/カフェ「食人」のビルです)

TKP新宿カンファレンスセンター(新宿)
カンファレンスルーム 6B

東京都新宿区西新宿1-14-11日廣ビル6F

■ 新宿駅西口 徒歩10分
(1Fがdocomoショップ新宿西口のビルです)

主催

東京都福祉保健局保健政策部
特定非営利活動法人 メンタルケア協議会

▼ お問い合わせ

特定非営利活動法人 メンタルケア協議会
所在地:〒151-0053 渋谷区代々木1-57-4-2F
TEL:03(5333)6446   FAX : 03 (5333) 6445