救急医療事業部では「東京都精神科救急医療情報センター」を運営しています。平成14年7月から試行開始、9月から本格稼働した東京都の精神科救急医療システムの中の情報センターです。1年間365日の全夜間、及び日曜祝祭日の日中に、都民や救急隊、警察、病院などからの精神科救急医療の依頼を電話で受けています。電話を通して、必要な情報を聴取して緊急性を判断し、トリアージ(振り分け)やケース・マネージメント(調整)を行います。電話の相談だけで解決するケースが大多数ですが、必要な場合には、初期救急、二次救急、身体合併症の病床へつなぎます。救急の受け皿となる医療機関は、初期、二次については、その日の当番の精神科病院と精神科診療所です。合併症については大学病院などです。
救急医療事業部は情報センターに常時2ないし3名の電話相談員を配置しています。電話相談員は、専門的な資格を有し、3年以上の臨床経験があり、かつ、救急の事態に的確に対応出来る知識、経験と資質を有していることを条件にして採用しています。
救急医療事業部では、情報センターの業務を日常的に管理し、電話相談員に対する指導や研修を行っています。さらに、救急事業部は、情報センターに集積されたデータの集計と分析を行っています。
なお情報センターが扱うケースには24条通報のケースは含まれません。24条通報のケースは「ひまわり(東京都保健医療情報センター)」の「通報連絡員」が担当し、都立4病院16病床で対応されています。