Home > 事業案内 > 講演会・セミナー > 英国家族会RETHINKと新しい家族支援
(※報告書は、第12回シンポジウムと併せて一冊になっています)
英国では、1995年、主に家族を対象にした介護者支援法『Carers ACT』が施行されました。障害者のいる家族を社会で支える仕組みが作られたのです。
その法律にもとづいて、障害者を介護するための休暇が認められたり、家族支援専門ワーカーが新たに導入されるなど、家族支援の施策が次々と打ち出されています。こうした流れがあって英国の精神障害者家族会RETHINKはとても元気が良いようです。
このたび英国からDr. Joanne Smithさんをお招きしました。英国で、家族支援とEarly Intervention(早期治療・早期介入)に中心的に活動しておられる方です。Dr. Joanne Smithさんから、とても元気な英国の精神障害者家族会の活動についてお聞きする講演会を開催します。奮ってご参加下さい。
座長 : 羽藤 邦利 先生(メンタルケア協議会理事長)
講師 : 稲垣 中 先生 (慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科準教授)
座長 : 伊勢田 堯 氏(前東京都立多摩総合精神保健福祉センター所長)
講師 : Dr. Joanne Smith(英国ウォセスター州ニュータウン病院心理部門)
Dr. Smithは、現在、ウォセスター州のニュータウン病院心理部門にChartered Clinical Psychologistとして勤務しておれます。同時に、同州の精神保健ネットワーク(Mental Health Partnership NHS Trust)のEarly Interventionに関する責任者を務めながら、Early Interventionサービスの実施に直接携わっておられます。また、Early Interventionのプログラムの開発に関するイングランド国立精神保健機構(NIMHE)と英国家族会(RETHINK)とのジョイント企画の二人の責任者のうちの一人です。
1981年にバーミンガム大学心理学科を卒業された後、1990年に同大学でPhDを取得。長く臨床に携わりながら、精神障害者と家族への介入(Intervention)に関して多数の業績を挙げておられます。近年では、早期介入の患者・家族への心理教育ツールキットの開発や、「早期介入のための臨床ガイドライン」、保健省のガイドラインの作成に携わるなど、州レベル、国レベルの政策決定に関わっておられ、さらに米国国立精神保健研究所のリカバリー・プロジェクトのコンサルタントを務めるなど国際的にも精力的に活躍しておられます。これらの業績が評価され2003年に英国心理学会賞を受賞されています。
英国では臨床心理士Clinical Psychologistは、精神保健の分野で、精神科医に比肩、あるいは凌駕する役割を担っています。Chartered Clinical Psychologist はClinical Psychologistの中でも特別の資格のようです。
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