Home > 事業案内 > JAMシンポジウム > 2007.09 ミニシンポジウム
横山 章光(帝京科学大学アニマルサイエンス学科准教授)
リネット・ハート Ph.D.
(カリフォルニア大学デイビス校 動物介在センター教授 動物行動学・動物学博士)
ジョアン・エスナイラ Ph.D.(精神科補助犬協会代表 生物学・遺伝学博士)
クレッグ・ルブ Ph.D.
(精神科補助犬協会会員 ウェスタット社高齢者研究員 実験心理学博士)
今回のシンポジウムにはいくつか目的がある。
日本において「身体障害者補助犬法」が成立してから数年経ち、現場ではさまざまな努力がなされている。さまざまな調査では、補助犬の役割として、「精神的」な支えがかなり大きいことが分かっている。それならば「精神障害者」の補助犬は成り立ちうるのだろうか。ニーズはあるのだろうか。また、成り立たないとしたらどこに問題点があるのだろうか。さらに、「補助犬」までとはいかないものの、精神科治療において動物を使うことは可能であろうか。ひきこもりや不登校などの問題にも積極的にアニマル・セラピーは関与できるのであろうか。
また、犬が社会に進出している流れを受けて、動物恐怖症など省みられなかった問題についても問う必要がある。
このたび IAHAIO(人と動物に関する国際会議)においてアメリカで活躍している「精神障害者補助犬」チームが来日し、彼らの行っていること、そこから見えてきたデータなどを心理療法士の視点から報告する。また特別ゲストとして、この分野に造詣の深いリネット・ハート先生が全体像をとらえる。
コーディネーターとして、私はまだ今回のチームの是非は、海のものとも山のものともよく分からない。会場でゆっくりと疑問を投げかけ、日本における可能性を探ってみたいのである。
帝京科学大学 横山 章光