Home > 事業案内 > JAMシンポジウム > 第9回シンポジウム
「障害者自立支援法案」と関連法規改定案がいよいよ国会に上程され、「改革ビジョン」、「改革のグランドデザイン案」に基づく新たな障害保健福祉施策体系の構築が開始された。しかし、分からないことがいっぱいある。
この法案が成立したら、何が、どう、どのようなスケジュールで、変わっていくのか?この法律の中に列挙されている、身体、知的、精神の障害に共通する「福祉サービスの種類」は、精神障害ではどのようなサービスを意味するのか?就労移行支援や就労継続支援、共同生活支援、相談支援とは?自立支援医療というのは?サービスの給付の手続きはどうなるのか?「障害程度区分」とは?費用負担はどうなるのか?応益負担とは?指定相談支援事業者、指定障害福祉サービス事業者、指定障害支援施設というのは何か?
「市町村がサービスの提供主体となる」というのはどういうことか?都道府県や国の役割はこれからどうなるのか?これまでの共同作業所や授産施設、援護寮や福祉ホームやグループホームはどうなるのか?生活支援センターはどうなるのか?デイケアはどうなるのか?通院医療費の公費負担制度はどうなるのか?
6月初め、シンポジウムが開催される頃は「障害者自立支援法案」の国会審議が終わった直後であろう。法案が成立すれば国の施策はすぐにも具体的に動き出すだろう。そこで、今回のシンポジウムでは、最初に、国の施策が今後どのようなスケジュールで、どう動いていくのか厚生労働省障害保健福祉部企画課の村木厚子氏にお話いただく。
新しい法律の下では区市町村の役割が大きくなる。区市町村と「障害福祉サービス事業者」や「障害支援施設」とがうまく連携しなくてはならない。いったい連携はどうすればうまく行くことができるか?恐らく、どこの区市町村も、「障害福祉サービス事業者」や「障害支援施設」も手探りであろう。シンポジウムの第2部前半は、仙台市とその地域の事業者、世田谷区とその地域の事業者の方からネットワーク作りの実績をお話いただく。これまで先進的にネットワーク作りをしてこられた地域の方からのお話は大いに参考になるに違いない。
あらたな障害保健福祉施策体系は自立支援型システムだと言われている。しかし、本気で「入院医療中心から地域生活中心へ」を実現するには、或いは「受け入れ条件が整えば退院可能な者約7万人」の解消を図るには、重症者も地域で支えられるようにならなくてはならない。それには、これまでのような通所型支援だけでは無理で、訪問型支援の導入が急がれる。シンポジウムの第2部後半では、日本各地で試みられている重症者を対象にする訪問型サポートの実践報告をしていただく。きっと熱意がこめられた試みから沢山の勇気とヒントをもらえるに違いない。シンポジウムの第3部では参加者による総合ディスカッションに当てる。
多くの方にシンポジウムの参加を呼びかけます。
穂積 登(メンタルケア協議会理事長)
白石 弘巳(東洋大学ライフデザイン学部生活支援科 教授)
羽藤 邦利(代々木の森診療所 / メンタルケア協議会副理事長)
村木 厚子(厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部 企画課長)
西谷 久美子(社会福祉法人はる常務理事)
木谷 哲三(世田谷区立総合福祉センター相談訓練課長)
原 敬造(ハートイン宮城、原クリニック院長)
秋保 明(仙台市健康福祉局健康福祉部障害企画課生活支援係長)
新居 昭紀(カンガルークラブ)
高木 俊介(高木クリニック)
八重 美枝子(西川病院 リハビリテーション部長)
浜田 晋(メンタルケア協議会前理事長)
1978 労働省入省
1997 職業安定局高齢・障害者対策部障害者雇用対策課長
1999 女性局女性政策課長
2001 厚生労働省雇用均等・児童家庭局雇用均等政策課長
2002 厚生労働省社会・援護局福祉基盤課長
2003 厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課長
資生堂本社、品川区役所を経て
1994 共同作業所パイ焼き窯設立・勤務
1999 パイ焼き窯の社会福祉法人化並びに授産施設を支援者と共に展開
2002 「社会就労センターパイ焼き窯」運営開始・施設長
1978 世田谷区役所入庁。福祉総合計画、地域保健福祉推進条例、世田谷区地域保健福祉審議会事務局等。施設サービス課長として、精神保健福祉施策、障害者就労支援を担当。
日本社会福祉学会、日本地域福祉学会会員
1978 東北大学医学部卒業、同附属病院精神科勤務
1979 大原総合病院清水分院勤務
1980 東北大学医学部附属病院精神科勤務
1982 育正会赤坂病院勤務
1988 原クリニック開設
1992 精神科小規模デイケア開設
1996 精神科障害者小規模作業所やまねこ開設
1997 精神科障害者小規模作業所仙台メンタルヘルスサービス開設
1975 仙台市役所入職
1996 宮城野区生活保護査察指導員
2001 宮城野区障害高齢課障害者支援係長
2002 障害企画課生活支援係長
1966 東京大学医学部卒業
1968 第196737号医籍登録
1968 医療法人陽和病院勤務
1974 静岡大学保健管理センター講師
1981 聖隷三方原病院精神科勤務
1983 同病院精神科科長
1990 同病院精神科副院長
1992 同病院院長
2003 同病院名誉院長 静岡県精神障害者退院促進支援事業代表(現在に至る)
2004 静岡西部ACT研究会立ち上げ カンガルーくらぶ(精神障害者への訪問ボランティア組織)結成
1983 京都大学医学部卒、同病院精神科研修医
1984 光愛病院勤務
1992 京大病院精神科助手
2002 ウエノ診療所勤務
2004 たかぎクリニック(在宅型精神科診療所)開設
1969 国立浜田病院附属高等看護学校卒業。国立京都病院勤務
1971 国立浜田病院勤務
1978 医療法人社団清和会西川病院勤務
1991 浜田医師会准看護学校講師
1999 国立浜田病院附属看護学校講師(現在に至る)
2001 島根医科大学医学部看護学科非常勤講師(現在に至る)
2004 久留米大学医学部看護学科特別講師(現在に至る)
現在 医療法人社団清和会西川病院リハビリテーション部長 日本精神科看護技術協会評議員
シンポジウムには、全国から精神保健医療福祉関係者が参加されます。せっかくの機会を、交流のために大いに活用していただければと思います。どうぞお気軽にご利用ください。