事業案内

第8回シンポジウム

地域の精神障害者支援と介護保険制度
介護保険制度を適用するメリットとデメリットを論じる

厚生労働省の社会保障審議会障害者部会で、知的・身体・精神の三障害について、障害者自立支援の施策体型や制度の在り方が、目下急ピッチで検討されています。「ライフステージ等に応じたサービス提供」、「就労支援」、「住まいの確保」を「ケアマネジメント」によって行うことが検討され、さらに施行5年後の2005年に見直される介護保険制度との関係をどうするかについても審議されています。

とても大きな転換が行われることになるかもしれません。精神障害者についてはいったいどうなるのでしょう。介護保険の要介護認定のようなことが精神障害者についても行われることになるのでしょうか。ケアプランを立てるケアマネージャーには、誰がなるのでしょうか。医療法人や社会福祉法人だけでなく、NPO、有限会社、株式会社もサービス事業者になれるのでしょうか。利用者はサービス事業者と契約を結んでサービスを受けることになるのでしょうか。訪問看護やヘルパー派遣、ショートステイ、グループ・ホームといった高齢者向けのメニューと同じようなメニューが精神障害者にも導入されるのでしょうか。高齢者向けに新しく考えられている「小規模多機能施設」と同じようなタイプの施設が精神障害者向けにも作られることになるのでしょうか。ACT のようなプログラムを導入できるのでしょうか。これまでの生活支援センター、授産施設などは、どうなって行くのでしょうか。介護保険で運用される病院が増えていますが、精神科病院もそうなって行くのでしょうか。精神科診療所にはどんな役割が期待されるのでしょうか。

知りたいことは山積みです。じっくり考えなくてはならないことも山積みです。

註.社会保障審議会障害者部会で審議されたことは厚生労働省のホームページに掲載されています。   http://www.mhlw.go.jp/shingi/hosho.html#syougai2 »

シンポジウムの目的

シンポジウムでは、まず、国や審議会の動向について正確な情報を聞いてみたいと思います。その上で精神障害者の自立支援に介護保険制度を適用する事ことのメリットとデメリットは何か、果たして「病院中心から地域へ」の流れを推し進められるのかどうか論じてみたいと思います。精神科の医療・保健・福祉の業務に従事されている型、サービスを受けている方、ご家族の方、関心を持たれているすべての方にご参加を呼びかけます。

概要

日 時
2004年6月6日(日)
12:30~16:50 シンポジウム
(10:30~11:30 メンタルケア協議会 定期総会)
会 場
中央大学駿河台記念館
※JR御茶ノ水駅より徒歩3分
〒101-8324 東京都千代田区神田駿河台3-11-5
TEL : 03-3292-3111(記念館事務室)
定 員
380名
参加費
事前登録 : ¥2,500   当日受付 : 一般¥3,000
主 催
特定非営利活動法人 メンタルケア協議会

プログラム

10:00
総合受付開始
10:30~11:30
第4回定期総会
12:00
シンポジウム受付開始
12:30
シンポジウム開演
12:30~12:35
開会挨拶

穂積 登 (メンタルケア協議会理事長)

12:35~14:50

第1部 介護保険制度を適用するメリットとデメリットを論じる

座長

白石 弘巳・羽藤 邦利

シンポジスト

矢島 鉄也 (厚生労働省精神保健福祉課長)
武田 牧子 (社会福祉法人「桑友」理事長)
西脇 健三郎(西脇病院院長)
大嶋 正浩 (メンタルクリニック・ダダ院長)

15:05~16:45

第2部 パネルディスカッション

座長

白石 弘巳・羽藤 邦利

指定発言

小松 正 (全国精神障害者家族会連合会理事長)
小金澤 正治(全国精神障害者団体連合会副理事長)

16:45~16:50
閉会挨拶

浜田 晋(メンタルケア協議会前理事長)

17:30~
懇親会(山の上ホテル別館B1F:レストラン“シェヌー”)

パネリスト

矢島 鉄也 (やじま てつや)

1954 東京都生まれ
1982 千葉大学医学部卒、厚生省入省
1987 厚生省保険局医療課課長補佐
1988 福井県厚生部保険予防課、同部健康増進課長
1991 環境庁企画調整局環境保健部保健業務課課長補佐
1993 厚生省健康制作局指導課救急医療専門官
1994 厚生省保健医療局国立病院部運営企画課課長補佐
1996 厚生省大臣官房厚生科学か主任科学技術調査官
1997 鹿児島県保健福祉部長
2001 厚生労働省大臣官房総務課企画官(保険局併任)
2003 厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部精神保健福祉課長

西脇 健三郎 (にしわき けんざぶろう)

1947 長崎県生まれ
1972 大阪医科大学卒業 長崎大学医学部精神科教室入局
1975 長崎県立東浦病院医師
1977 家庭裁判所医官
1978 長崎県立東浦病院医長
1980 医療法人志仁会西脇病院医師
1982 医療法人志仁会西脇病院理事長・院長

学会及び社会活動等

1985~現在 全日本断酒連盟顧問
1997~現在 九州集団療法研究会理事
2001~2002 (社)日本精神科病院協会 看護メディカル委員
2003~1997 (社)日本精神科病院協会 総合調査委員
1998~2000 (社)日本精神科病院協会精神保健福祉士プロジェクトチーム九州地区委員
1999 ちゅーりっぷ会(長崎ダルクを支える会)事務局長
2001 長崎純心大学非常勤講師
2002~ (社)日本精神科病院協会 通信教育部会委員
2003 長崎大学経済学部非常勤講師

武田 牧子 (たけだ まきこ)

1951 島根県生まれ

学歴

1972 国立伊丹職業訓練校臨床検査科卒業
1988 明星大学教育学部心理学科中退

職歴

1972 島根県仁多郡仁多町立仁多病院検査技師
1978 医療法人同仁会湘南病院検査技師
1988 精神障害者共同作業所まるべりー共同作業所開設:所長
1993 社会福祉法人桑友設立:理事
1994 社会福祉法人桑友総括施設長
1995 社会福祉法人桑友理事長

社会的活動

1996 全国精神障害者社会復帰施設協会島根支部設立:支部長
1999 松江医療福祉専門学校非常勤講師(地域福祉論)
2000 きょうされん精神障害者部会委員
2001 全国精神障害者リハビリテーション学会理事  斐川町社会福祉協議会評議員
2003 全国社会復帰施設協会評議員・制度制作委員  精神障害者等の地域生活を支援するケアサービス体型の在り方に関する調査研究事業事務局
2004 社会保障審議会障害者部会委員

大嶋 正浩 (おおしま まさひろ)

1955 生まれ
1979 国立群馬大学医学部卒業、医師免許取得  国立浜松医科大学精神神経科教室 入局
1980 市立札幌病院付属静療院児童部 勤務
1981 国立浜松医科大学精神神経科 助手
1982 国立療養所天竜病院 勤務  国立浜松医科大学精神神経科 助手
1984 公立学校共済組合関東中央病院 勤務(医長)
1991 川口会病院 勤務
1992 メンタルクリニック・ダダ 開設 院長
1994 医療法人至空会 理事長

社会的活動等

1994~ 静岡県立浜松養護学校校医
1996~ 日本自閉症協会専門委員   日本児童青年精神医学会評議員
2000~ 社会福祉法人復泉会(くるみ)理事
2001~ 静岡県教育委員会ハートケア相談員
2002~ NPO法人遠州精神保健をすすめる市民の会理事
2004~ 静岡県児童こころのフォーラム 世話人  社会福祉法人えくらん 理事

会場案内

場 所
中央大学駿河台記念館
〒101-8324 東京都千代田区神田駿河台3-11-5
TEL : 03-3292-3111(記念館事務室)
懇親会場
山の上ホテル別館地階 レストラン「シェヌー」
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1-1
TEL : 03-3293-2311
※中央大学駿河台記念館より徒歩5分
交 通
JR中央線・総武線  御茶ノ水駅下車、徒歩3分
東京メトロ(営団地下鉄)丸の内線  御茶ノ水駅下車、徒歩6分
東京メトロ千代田線  新御茶ノ水駅下車(B1出口)、徒歩3分
都営地下鉄新宿線  小川町駅下車(B5出口)、徒歩5分

お申し込みについて

事前登録

下記の必要事項をご記入の上、振り込み利用明細書と共にFAXまたは郵送でお送り下さい。折り返し、参加証をお送りします。

1.氏名(ふりがな)、2.勤務先、3.職種、4.住所、5.電話、6.FAX、7.e-mail、8.懇親会参加の有無

【振込先】UFJ銀行西新宿支店(普)4934832 メンタルケア協議会 (5月28日(金)までにご入金下さい)

【参加費】¥2,500円 懇親会費¥4,500円

事前登録締め切り 平成16年5月28日(金) 定員になり次第締め切ります。

当日受付

当日受付時に整理券を発行し、事前登録受け付け終了後(開演10分前を予定)、整理番号順にご入場頂きます。
事前登録者が優先となりますので、着席できない場合があります。ご了承下さい。

【参加費】¥3,000円 懇親会費¥5,000円