Home > 事業案内 > JAMシンポジウム > 第10回シンポジウム
今、精神保健医療福祉関係者の関心は、障害者自立支援法の細かな規定がどうなるか、施設の経営がどうなるのか、どうしたら施設が生き残れるかに集まっています。どの現場も緊張が高まっています。しかし、こんな時こそ、もう一度初心に立ち返って考える必要があるのではないでしょうか。改革の最初の目標は「入院医療中心から地域生活中心」でした。それを実現するために、これからどう進んだら良いのでしょう。
今回のシンポジウムでは、国立精神・保健センターの竹島正先生に、地域で生活するのに支援が必要な精神障害者はどのくらいいるのか、改めて実態を示していただきたいと思います。
厚生労働省の精神・障害福祉課長の新村和哉先生から、障害者自立支援法が、今、どのように施策化されつつあるか、国レベルの最新の動きについてお話していただきます。
データと政策の動向を見据えながら、改革の最初の目標「入院医療中心から地域生活中心」を実現するにはどうしたら良いのかについて論じてみたいと思います。
大阪府こころの健康総合センターの川本正明先生に、大阪府で、退院促進、地域生活支援に取り組んで来られた経験から見えてきたことをお話ししていただきます。大阪府からのお話に対して、当事者の視点から山本深雪先生にコメントをしていただきます。東京の社会福祉法人巣立ち会の田尾有樹子先生には、グループホームを足掛かりにして、長年、地域生活支援に取り組んで来られた経験から提言していただきます。富山県の谷野呉山病院の谷野亮爾先生からは、精神科病院はこれからどのような役割に担って行くことになるのか、お話していただきます。京都の高木俊介先生からは、訪問型診療所の可能性についてお話していただきます。
浜田 晋(メンタルケア協議会前理事長)
白石 弘巳(東洋大学ライフデザイン学部生活支援科 教授)
羽藤 邦利(代々木の森診療所所長/メンタルケア協議会副理事長)
竹島 正(国立精神・神経センター精神保健研究所精神保健計画部長)
新村 和哉(厚生労働省社会・援護局障害福祉部 精神・障害福祉部長)
川村 正明(大阪府こころの健康総合センター地域支援課)
田尾 有樹子(社会福祉法人巣立ち会理事)
山本 深雪(大阪精神医療人権センター事務局長)
谷野 亮爾(谷野呉山病院院長)
高木 俊介(高木クリニック院長)
穂積 登 (メンタルケア協議会理事長)
1954 高知県生まれ
1980 自治医科大学卒業
1981 国立公衆衛生院専門課程修了 高知県本山保健所
1984 高知県室戸保健所(1987年4月所長)
1990 精神保健センター所長
1997 6月より国立精神・神経センター精神保健研究所精神保健計画部長
地域精神保健/社会精神医学/精神保健の政策研究
1984 東京大学医学部卒業 厚生省採用
1991 和歌山県健康対策課長
1993 厚生省エイズ結核感染症課
1996 京都府保険健康福祉部理事
1998 厚生省保険局医療課
2001 国連代表部参事官
2004 医政局研究開発振興課医療技術情報推進室長
2005 8月より厚生労働省社会・援護局障害保険福祉部 精神・障害福祉部長
1977 京都府立大学 文学部 社会福祉学科卒業
1979 大阪府入職 保健所4ヶ所、精神衛生相談所の精神衛生相談員を経て現在大阪府こころの健康総合センター地域支援課
精神保健福祉士
社会福祉法人 巣立ち会 理事
日本社会事業大学通信教育部 教員
1977 富山大学薬学部卒業
1992 大阪精神医療人権センター専従職員
2001 大阪府権利擁護事業監視委員 大阪府立看護大、府立大非常勤講師
2002 大阪府新障害者対策推進協議会専門委員
現在、NPO法人大阪医療人権センター事務局長
1969 金沢大学医学部卒業 精神神経医学教室入局 1971 谷野呉山病院院長就任(~現在)
1983 京都大学医学部卒、同病院精神科研修医
1984 光愛病院勤務
1992 京大病院精神科助手
2002 ウエノ診療所勤務
2004 たかぎクリニック(在宅型精神科診療所)開設
シンポジウムには、全国から精神保健医療福祉関係者が参加されます。せっかくの機会を、交流のために大いに活用していただければと思います。どうぞお気軽にご利用ください。