事業案内

ミニシンポジウム

「精神障害者補助犬」は日本に根付くのか

日時
平成19年9月30日(日)
場所
ヤマザキ動物専門学校 本校舎7階
〒150-0046 東京都渋谷区松濤2-16-5
主催
Fludzinski Foundation & Bill Balaban
後援
メンタルケア協議会
Psychiatric Service Dog Society
学校法人ヤマザキ学園
帝京科学大学
動物観研究会
コーディネーター
横山章光(帝京科学大学)
通訳
山本央子

プログラム

13:00

挨拶

横山 章光(帝京科学大学アニマルサイエンス学科准教授)

13:15

「ペット、セラピー動物、補助動物を含んだ人間と動物に関する精神的にポジティブな効果についてのレビュー」

リネット・ハート Ph.D.
(カリフォルニア大学デイビス校 動物介在センター教授 動物行動学・動物学博士)

14:00
質疑応答
14:25

「精神障害者補助犬:新しい種類の治療的補助」

ジョアン・エスナイラ Ph.D.(精神科補助犬協会代表 生物学・遺伝学博士)

15:10
質疑応答
15:30
休憩
15:55

「分かってきた知見について:精神障害者補助犬ハンドラーの導入と調査データ」

クレッグ・ルブ Ph.D.
(精神科補助犬協会会員 ウェスタット社高齢者研究員 実験心理学博士)

16:30
討論
17:00
閉会

今回のシンポジウムについて

今回のシンポジウムにはいくつか目的がある。

日本において「身体障害者補助犬法」が成立してから数年経ち、現場ではさまざまな努力がなされている。さまざまな調査では、補助犬の役割として、「精神的」な支えがかなり大きいことが分かっている。それならば「精神障害者」の補助犬は成り立ちうるのだろうか。ニーズはあるのだろうか。また、成り立たないとしたらどこに問題点があるのだろうか。さらに、「補助犬」までとはいかないものの、精神科治療において動物を使うことは可能であろうか。ひきこもりや不登校などの問題にも積極的にアニマル・セラピーは関与できるのであろうか。

また、犬が社会に進出している流れを受けて、動物恐怖症など省みられなかった問題についても問う必要がある。

このたび IAHAIO(人と動物に関する国際会議)においてアメリカで活躍している「精神障害者補助犬」チームが来日し、彼らの行っていること、そこから見えてきたデータなどを心理療法士の視点から報告する。また特別ゲストとして、この分野に造詣の深いリネット・ハート先生が全体像をとらえる。

コーディネーターとして、私はまだ今回のチームの是非は、海のものとも山のものともよく分からない。会場でゆっくりと疑問を投げかけ、日本における可能性を探ってみたいのである。

帝京科学大学 横山 章光