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第17回シンポジウム

精神科医療は“こころの問題”に寄り添えているのか
~精神医療の歴史を振り返り、今を問い直す~

精神科医療は“こころの問題”に寄り添えているのか~精神医療の歴史を振り返り、今を問い直す~
日 時
2016年626日(日) 13:00 - 17:00
会 場
中野サンプラザ 13F「コスモルーム」
東京都中野区中野4-1-1  (JR中野駅 北口より徒歩1分)
定 員
300
参加費
会 員 : 事前申込 ¥1,000 | 当日申込 ¥2,000
非会員 : 事前申込 ¥3,000 | 当日申込 ¥4,000
単 位
日本精神神経学会専門医:B群1単位
(13:35~ 講演で取得可能です)

第17回シンポジウムは盛会のうちに終了いたしました。
多数のご参加、まことに有難うございました。

 

 「精神科を受診している人」の数が、平成26年には397万人。平成23年からの3年間で77万人も増加している。  

 急増している受診者の求めに精神科医療は応えられているだろうか。  

 受診者の増加は、単身世帯の増加、非正規雇用・生活困窮者の増加、児童虐待やDV、引きこもり、ストーカーの増加、自殺率の高止まり、といったことと関連があるだろう。

 

 さらに、東日本大震災、熊本地震、広島土砂災害や鬼怒川洪水が、日本人の心に大きな影を落としている。世界中はテロと戦乱が人々の心に重くのしかかっている。

 

 「ICD-10やDSM-Vによる診断+エビデンスに基づく薬物療法+認知行動療法」だけでは、とても無力だ。精神医療のあり方を大きく変えなければならないのではないか。

 

 これまで、精神病者を管理統制に走った時代があった。ナチズム期のドイツでは精神障害者の選別・抹殺が行われ、カール・シュナイダー、フォン・ヴァイツゼッカーらの有名精神科医らが関与していた。また、旧ソ連でも政治犯とされた人々を精神障害者として隔離しショック療法などが拷問代わりに行われるという精神医学の濫用があった。

 

 その一方で、精神分析や精神療法に熱くなっていたこともあった。大きな振幅を繰り返してきた精神医療の歴史を振り返り、これからの日本の精神医療の進む方向を考えてみたい。

 

 “心に寄り添う精神医療”を実現するには何をすれば良いか、熱く論じてみたい。

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第17回シンポジウム プログラム

12:00~12:30

NPOメンタルケア協議会 第15回定期総会

12:00~
受付開始
13:00~

NPOメンタルケア協議会 第17回シンポジウム

開会挨拶

羽藤 邦利 メンタルケア協議会理事長・代々木の森診療所理事長

第1部

[座長] 大下 隆司 メンタルケア協議会副理事長・代々木の森診療所院長

13:10~13:35
公的統計データから見える日本の精神医療

羽藤 邦利 メンタルケア協議会理事長・代々木の森診療所理事長

13:35~15:05
講 演
「精神医学はどこへ行く」-歴史のパースペクティヴから-

小俣和一郎 精神医学史家・元 上野メンタル・クリニック院長

《休憩15分間》

第2部  討 論

15:20~16:50
精神医療が目指すべき方向を論じる

[座長]

西村 隆夫 メンタルケア協議会副理事長・にしむらクリニック院長

[シンポジスト]

小俣和一郎
精神医学史家・元 上野メンタル・クリニック院長

田川 精二………障害者の就労支援の取り組みから
くすの木クリニック院長
NPO法人大阪精神障害者就労支援ネットワーク理事長

蔭山 正子………家族支援の経験から
東京大学大学院医学系研究科地域看護学分野 助教

西村 由紀………自殺未遂者支援の経験から
メンタルケア協議会理事・精神保健福祉士

[指定発言]

新居 昭紀………浜松ACT12年の経験から
ぴあクリニック院長

16:50~
閉会挨拶

西村 隆夫 メンタルケア協議会副理事長・にしむらクリニック院長

プロフィール

小俣 和一郎 おまた・わいちろう

精神医学史家・精神病理学者 元 上野メンタル・クリニック院長

東京保険医協会理事・ドイツ精神神経医学会正会員。1950年東京都生まれ。1975年岩手医科大学医学部卒。1980年名古屋市立大学医学部大学院修了、医学博士。1981~83年ミュンヘン大学精神科に留学。 
【著書】『ナチスもう一つの大罪―「安楽死」とドイツ精神医学』(人文書院)、『近代精神医学の成立―「鎖解放」からナチズムへ』(人文書院)、『精神医学とナチズム―裁かれるユング、ハイデガー』(講談社現代新書)、『ドイツ精神病理学の戦後史―強制収容所体験と戦後補償』(現代書館)『精神病院の起源 近代篇』(太田出版)、『精神医学の歴史』(レグルス文庫)、『異常とは何か』(講談社現代新書)、『精神医学史人名辞典』(論創社.2013) 
【訳書】ギッタ・セレニー『人間の暗闇 ―ナチ絶滅収容所長との対話―』(岩波書店)、フォン・ラング『アイヒマン調書』(岩波書店) 
【共訳書】ヴィルヘルム グリージンガー『精神病の病理と治療』(レグルス文庫)

新居 昭紀 あらい・あきのり

ぴあクリニック院長

1940年12月23日生まれ。1968年7月医籍登録。1968年医療法人社団一陽会陽和病院勤務(東京)。1974年 静岡大学保健管理センター講師。1981年聖隷三方原病院勤務・精神科医長。1983年聖隷三方原病院・精神科科長。1990年聖隷三方原病院・副院長。1992年聖隷三方原病院病院長。2003年聖隷三方原病院病名誉院長。2003年静岡県精神障害者退院促進自立支援事業代表(現在に至る)。2004年静岡西部ACT研究会立ち上げア。カンガルーくらぶ(精神障害者への訪問ボランティア組織)結成。2007年ぴあクリニック開院、現在に至る。

田川 精二 たがわ・せいじ

くすの木クリニック院長

1970年、医学部に入学。1980年に友人と2人で精神科診療所を開き、9年後に「くすの木クリニック」を開業、デイケアも併設する。通所者の30%が統合失調症。2007年にNPO法人「大阪精神障害者就労支援ネットワーク」を地域の開業医ら6人で立ち上げ、同年より就労移行支援事業所「JSN(Job Support Network)門真(かどま)」、2008年より2軒目となる「JSN茨木」を運営。共著に『介護福祉のためのリハビリテーション論』(医歯薬出版 2000年)がある。

蔭山 正子 かげやま・まさこ

東京大学大学院医学系研究科地域看護学分野 助教

看護師を経験した後、東京大学で博士課程まで修了。精神障害者家族会に関する研究で保健学博士を取得。その後、保健所の精神保健担当で保健師として勤務。受診援助や通報対応などを経験。家庭の事情で渡米。精神障害者家族会NAMIで日本語サービスを開始。帰国後、現職。保健師教育に従事。主な研究テーマは、精神障害者の家族支援。2年前から精神障害者の家族が受ける暴力について取り組む。

羽藤 邦利 はとう・くにとし

メンタルケア協議会 理事長・代々木の森診療所 理事長

京都大学医学部卒。東京大学付属病院、富士病院、東京都立松沢病院、法務省八王子医療刑務所を経て、1983年代々木の森診療所開設、現在理事長。日本精神衛生会理事、日本精神神経学会理事、東京精神神経科診療所協会理事、日本精神神経学会元理事。

西村 由紀 にしむら・ゆき

メンタルケア協議会理事

精神保健福祉士。メンタルケア協議会の法人設立を手伝い、東京都精神科救急情報センター、東京夜間こころの電話相談、東京自殺相談ダイヤル、東京都自殺未遂者対応地域連携支援事業の立ち上げと運営に携わる。

会場案内

中野サンプラザ 13F 「コスモルーム」

東京都中野区中野4-1-1 (JR中野駅 北口より徒歩1分)

お問合せ

特定非営利活動法人 メンタルケア協議会
〒151-0053 東京都渋谷区代々木1丁目57番4号 ドルミ第2代々木 2F
TEL:03(5333)6446 メールはこちら

ポスター・パンフレット (PDF)


ポスター

(PDF: 848KB / A3)

パンフレット

(PDF: 1.65MB / A3 2折)